お医者さんが、肝障害から選択する治療方法
健康管理士指導員の仕事をしています「1番は健康」です
~「健康管理をしていく上で体の構造や働きに対する知識を得て日頃から体の中で起こっている現象に対して意識を持つことが重要」~
【肝臓について】
肝臓が500以上の化学反応を起こして、私たちの生命を支えてくれる重要な臓器で、生体の化学工場に例えられています。
日々黙々と休むことなく働き続け、多少無理をしても痛みなどの症状が出にくく、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
肝臓の働きについて
肝臓の働きは、大きく分けて{①代謝・②解毒・③胆汁生産}の3つに分かれます。
肝 臓 が ん
日本人の肝臓ガンの死亡率は年々減少傾向にありますが、ガンでの死亡率は、男性:4位・女性:6位となっています。(2011年統計)
肝 細 胞 ガ ン
肝細胞ガンの1番大きな原因は、
C型肝炎ウイルスで75%
B型肝炎ウイルスが15%
ウイルス性肝炎から発生する肝細胞ガンは約90%になります
*前回述べたように肝臓の障害の程度は、この様になります。
5つの項目から肝臓の障害の度合いをA・B・Cの3段階に振り分け、また 腫瘍の数・腫瘍の大きさも考慮して治療法が選択されます。
【肝障害から選択する治療方法】
肝障害度 :A・B
腫瘍数 : 1個
腫瘍の大きさ :指定なし
治療法 :肝切除
肝障害度 : A・B
腫瘍数 : 2 ~ 3 個
腫瘍の大きさ :3cm以内
治療法 :肝切除
肝障害度 :A・B
腫瘍数 : 2 ~ 3 個
腫瘍の大きさ :3cm以上
治療法 :・肝切除・肝動脈化学塞栓法
肝障害度 :A・B
腫瘍数 :4個以上
腫瘍の大きさ :指定なし
治療法 :肝動脈化学塞栓法
肝障害度 :C
腫瘍数 :1~3個
腫瘍の大きさ :3cm以内あるいは腫瘍の数が1個
の場合は5cm以内
治療法 :肝移植
肝障害度 :C
腫瘍数 :4個以上
腫瘍の大きさ :指定なし
治療法 :緩和ケア
この様にA・B・Cの肝障害度と腫瘍の数・腫瘍の大きさで治療法が選択されます。
この様にならないためにも、肝臓に負担を減らしましょう。
その為には、酵素が1番です